「事業計画書」作成について
新規事業は大きな成果が期待される一方で、撤退や失敗の頻度も高くなります。
そこで、新規事業を成功に導く条件として、「事業計画書」が必要になります。
この計画では、不確実性やリスクが分析され、できる限りの課題が解決されていなくては
なりません。また、事業に対する思いや夢を、どのように実現していくかを、第三者でも
わかるように具体的に書きあらわしたものが事業計画書です。そして、この計画により
様々な関係者(金融機関や事業への協力者)に理解や協力を得ることが可能となり、
成功をさらに確実なものにしていきます。
事業計画書と聞くと、そんな難しいものは書けるわけがないと思われる人がいるかもしれません。
しかし事業計画書は、それほど大げさなものではありませんし、「こうでなければならない」と
言った形式や様式なども特にありません。ただし、自由で決まりがないからと言って、おろそかに
してはいけません。まずはイメージを具体的な数字や言葉に落とし込み、何度も書き直すうちに、
自分が本当にやりたいことや事業が成功する可能性などがはっきりしてきます。
わかりやすく具体的に書くことが重要で、難解な専門用語や外国語がかりが羅列されているような
計画書は理解できず、そんなプランに賛同してくれる人はいません。
事業計画書は、関係者に理解されて始めて意義のあるものとなります。
【事業計画書作成のポイント】
①事業の概要 どのような事業を行い、どのような商品・サービスを誰に提供するのか。
②背 景 どうしてその事業を始めようと思ったのか。
③セールスポイント 商品(サービス)の特徴や魅力、同業他社との違いは何か。
④商品(サービス)の概要 どのような商品(サービス)をいくらで提供するのか。
⑤経験(ノウハウ) その事業に必要な経験や能力、ノウハウがあるか。必要な資格を持っているか。
⑥ターゲット ターゲットとする顧客層、市場規模、同業他社の状況。
⑦人 脈 必要な人脈がある。
⑧販売・宣伝の方法 販売・宣伝をどうするか(実店舗、通信販売、インターネットetc)。
⑨将 来 性 商品(サービス)の展開、将来性のPR。
⑩収 益 性 売上と経費をしっかり書いて、利益がいくらになるかはっきりさせる。
⑪問 題 点 資金、技術、ノウハウ、人材、人脈などの問題店はあるか。