インタビュー

Interview

vol.03

いつかは「外国人専門といえばこの人」と言われる行政書士に

柏本 美紀さん|谷四駅前オフィス(2017年06月~)

プロフィール

6年間、大手電機メーカーでの会社員生活を経た後、産休と育休期間を利用して行政書士の資格を取得。2015年に「Links行政書士事務所」を設立。お二人のお子さん(ケンカが絶えないお年頃だそうです)を育てながら、活躍されています。ご自身を「職人気質」だと分析するほど、何事も追求心を持って仕事に向き合っていらっしゃいます。
Links行政書士事務所:http://osakavisa.com/

資格取得のきっかけは産休と育休

ー 柏本さんが女性初のインタビューです。 光栄です! ー 家庭と仕事の両立はどうされていますか? 我が家は私が仕事、主人が家庭のことという役割分担にしています。保育園の送り迎えや食事の準備などは、主人が主にやってくれていますので、オフィスで遅くまで仕事をする日もあります。 ー 仕事に集中できる環境ですね。 この役割分担になってから、約1年経ちますが、それまでは、私がメインで家のことをしていたので、「パパ嫌い!」なんて言うこともありましたが、最近は、接する時間が圧倒的に主人の方が多いので、パパと子供がとても仲良しですね。 ー 育休中に行政書士の資格を取られたそうですが、ずっと考えていたことですか? 会社員時代は、ずっと勤めたいとか出世したいとかいう気持ちはなく、いつか辞めるだろうなとさえ思っていました。でも、いざ職場を離れてみると、人や社会との関わりがなくなってしまったことが耐えられず、「働きたい!」と、改めて気が付いて、何か一生働ける資格を取ろうと思いました。 ー なぜ行政書士を選ばれたのですか? よく聞かれますが、本当になんとなく…。産休と育休を合わせて1年半という、せっかく長い時間があるので、その時間をフルに使って取れる資格、あとは自分の興味のある分野といった点で、通信教育で探した結果、行政書士にたどり着きました。

外国人の方に特化していることが強み

ー 行政書士はどういったお仕事ですか? すごく幅広いのですが、当社は外国人の方のビザ申請に特化しています。日本で働きたい方、日本に永住したい方のサポートをしています。 ー 独立されている方が多いイメージがありますが、実際は? 圧倒的に多いです。他の士業に比べると、大規模にやっている事務所が少ないので、就職したくても事務所がなく、雇用機会が少ないのが現状です。資格さえあれば、開業しやすい仕事ではあると思います。 ー 競合も多いですか? そうですね。同じ谷四オフィスにもいらっしゃいますし。この近隣はアクセスがいいので、士業の事務所はとても多いと思います。 ー レンタルオフィスをご契約されたきっかけは何でしょうか? 2年前の開業時も、レンタルオフィスやシェアオフィスで探していました。前のオフィスは、1人用のこじんまりしたシェアオフィスだったのですが、そこが手狭になってきたので、もう少し広めのオフィスを探していて、費用面と出口すぐというアクセスの良さが、ここに決めた理由です。当時は、選択肢が多くなかったのですが、移転の時に調べた時は、どれにしようかなと迷うくらい増えていました。レンタルオフィスは初期費用が断然安いのが助かります。 ー 使ってみて実際どうですか? 前のオフィスは壁に囲まれていたのですが、今の部屋は窓があって明るくて本当に嬉しいです。

大きな期待を持って独立開業しました

ー どのようにお客様を集客されていますか? 半分以上はWebサイトです。今の時代は、皆さん、まずインターネットで検索されると思いますので。 ー その中にあるブログを読むと柏本さんの人柄が垣間見えて、お客様の安心感にもつながりそうですね。 仕事の依頼ではなく、資格を取って独立を考えている、私と同じ立場の女性の方からメッセージをいただいたこともあります。こういったブログやお客様へのお役立ち情報みたいな記事を、開業して1年くらいで100記事以上は書きました。 ー 他の集客方法はどういったものですか? 他の士業の方からの紹介も多いです。士業同士の交流の場はけっこうあるのですが、私は名前を覚えてもらうために、「外国人の方に特化しています」といった自社の強みをお話しするようにしています。例えば、税理士さんが、顧問先の社長さんから「外国人の方を雇いたいのですが、どうすればいいですか?」と相談されても、税理士さんはその仕事は出来ない。そこで当社に相談をいただくといった流れです。何かに特化しているので、1回名刺交換しただけで、印象的に覚えていていただけるのではないでしょうか。 ー 独立開業されるときに、不安と期待はどちらが大きかったですか? 期待の方が大きかったですね。当時は、主人が会社員として働いてくれていましたので、経済的な面では安心がありました。私の会社員時代は、どうやってモチベーションを上げるかを常に考えているような社員(笑)。仕事が楽しいと言っている友達に憧れて、こうなりたいとずっと思っていました。独立したら、そういう風に自分が変われるのではないかといった期待がありました。 ー 女性の目線から、起業を考えている方に対してアドバイスできることはありますか? 私は中身が男性だといつも言われるので参考になるかどうか…。でも、言えるのは、悩んでいるのならやった方がいいということ。育児や家事、さらには会社も全部やれるのかなって悩まれる方は多いかもしれません。実際、大変なこともありますが、一度踏み出してしまえば、たくさん応援してくれる人も出てきますし、情報も集まってきますし、なんとかなる!と伝えたいです。 ー 行政書士になってよかったですか? 会社員時代はマーケティング部門にいました。私の仕事は、社内のために資料を作るといった内向きの仕事が多くて、直接お客様と会ったことはないし、誰のために仕事しているのかよく分からないと感じることもありました。でも今は、多くのお客様と直接お会いして、「ありがとう」とか「頼りになりますね」といったお褒めの言葉もいただけます。そういう時はやっていて良かったなと感じます。今、とても楽しいです。 ー 将来の夢はなんですか? これからもっと極めて「外国人業務と言えばこの人」といった存在になりたいです。あとは、資格を取ったのも子供を授かったことがきっかけですし、今でも子供たちは私にとって大きい存在です。子供たちにも、将来は好きなこと、やりたいことを見つけて、それに向かって努力する人生を歩んで欲しいと思っています。その見本を、母親として見せていきたいです。 でも、帰宅するとたまに手紙が置いてあるんです。「はやくかえってきてね」って。寂しい思いもさせていると思います。今はもう少し我慢してねと、いつも後ろ髪を引かれるような思いで頑張っています。